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高級カーテンの価格|より安く、よりおしゃれに見せる方法

こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。

お客様のご要望に応えて・・・の結果ですが、高級カーテンを提案することが多いです。

高級カーテンって高いんですよね・・・。

自分で見積りつくってビックリしてしまいます。

どう工夫すれば もっと価格が抑えられるか、同じご予算でも、なるべくよく見えるように、

とあれこれ考えます。

そこで今日は、

・高級カーテンのこと
・カーテンの価格について
・高級カーテンをよりよく見せる工夫
・高級カーテンをより安くする方法

について書いてみたいと思います。

高級カーテンとは

カーテンには、既成カーテン、イージーオーダー、フルオーダーのカーテンがあり、(関連記事:カーテンの基礎知識「オーダーカーテンとは?」「既製品との違いは?」

高級カーテンは、フルオーダーで仕立てるカーテンでもありますが、

カーテンの価格は、主に生地代です。

生地は、メーターあたり1000円以下のものから50000円超のものまであり、その差は50倍以上!

縫製の仕様によっても若干変わりますが、生地だけで50倍もの差が出てしまうのですから、カーテンの価格を大きく左右するのは、主に、生地の価格と言っていいでしょう。

つまり、高級カーテンとは、高級な(=価格の高い)生地を使って仕立てるカーテン、と考えるとわかりやすいと思います。

高い生地は、柄のデザインが凝っていたり、豪華な刺繍がしてあったり、材料費が高かったり (シルクだったり、糸をたくさん使っていたり)します。

いい生地にはそれなりの縫製をします。

高級カーテンの価格|カーテンの計算方法

カーテン生地の計算方法

カーテンを仕立てるとき、レールの長さを測って、高さを測って・・・

幅x高さで生地の量を算出します。

同じ窓で同じ仕様であれば、生地の価格が高いと、カーテン代も高くなります。 当然ですね。

オーダーカーテンは、「2倍ヒダ」にするのが、一般的です。

この2倍ヒダというのは、カーテンレールに対して2倍の生地幅をとり、その分をヒダにしていくことを意味しています。

カーテンはピンと張った生地ではなく、多かれ少なかれ、ヒダがありますよね。

そのヒダの量を、レールに対しての倍率で示すのです。

例えば 2メートルのレールなら、単純に4メートルの巾の生地が必要ということになります。

実際には、左右の縫い代分が入るので、2倍よりは若干少ない倍率になりますが、約2倍ヒダです。

生地巾が 1メートルだとすると、つなぎあわせて4メートルにします。これを4巾と言います。

実際には、一般的なカーテンは、両側に開くので、 2巾が2枚 ということになりますが、

いずれにしても必要な生地の量は12メートルとなります。

メーターあたり、5千円の生地なら6万円になりますね。

これに縫製代が入ります。

送料、または、納品に行く費用などを考えると、5千円の生地でも10万円くらいになってしまいます。

実際の経験から考えても、2メートルのレール巾で、天井から吊ると、10万円〜という感覚です。

たっぷりと2.5倍とか3倍にしたり、スッキリと1.5倍以下にすることもあります。

既成カーテンは、1.5倍ヒダのものが多く、生地の質もさる事ながら、量も抑えてあります。

一方、下記の例は、1.3倍くらいしか使っていませんが、オーダーカーテンならではの仕様です。

高級カーテン タブトップスタイル

縫製費の計算方法

縫製の仕様も様々です。

例えば、上記の例では、高さを縫い代含み3メートルとしていますが、

これは、わかりやすい数字にしたかったのもありますが、

2.5メートルの天井高と考えると、高級カーテンの場合は、3メートルくらい必要になります。

上下の縫い代分で50センチみている計算です。

付き合いのある縫製工場では、量販店用の縫製から、高級カーテンの縫製まで、5段階のラインを持っています。

最高級レベルだと、メーターあたり、2000円くらいの縫製費がかかるので、

上記の例で言えば、

12メートルx2000円=24000円となりますね。

6万円の生地代に対し、縫製費が24000円となると高く感じますが、

30万円の生地代でも縫製代は変わりません。

高級カーテンをよりよく見せる工夫、より安くする方法

「2倍ヒダ」ではなく、「4巾」と指定する

高級カーテン。

できれば、なるべく安くしたいですよね。

その場合、上記の例で言えば、「2倍ヒダ」ではなく、「4巾使い」と指定します。

オーダーカーテンというのは、「2倍ヒダ」が普通だからと、「2倍ヒダ」と指定すると、実際には5巾の生地を使うことになります。

4巾では、縫い代分をのぞくと、実際には、1.9倍くらいにしかならないからです。

でも、1.9倍も 2倍も 見た目にはほとんどわかりません。

それなら、1.9倍でもいいですよね。

ですので、「2倍ヒダ」(=5巾)ではなく、「4巾使い」と指定します。

飾りカーテンでより安く、よりおしゃれに

高級カーテン。

できれば、より安く、でも、よりよく見えたらいいですよね。

そこで、高級生地は飾りにして、実際の開閉は低価格品にする、という方法をご紹介します。

飾りというのは、窓をおおう分量がないという意味。

片側 ひと巾か、1.5巾ですませてしまいます。

でも、カーテンを開けている時には、その高級生地こそがカーテンに見えます。

◆ウイリアムモリスの生地を飾りに、開閉は遮光生地

高級生地を使った高級カーテンを安く

◆赤い輸入カーテンを飾りに、開閉はブラインド

高級生地を使った高級カーテンを安く

◆ウェッジウッドの生地を飾りに、開閉はレースの奥のロールスクリーン

高級生地を使った高級カーテンを安く

日本の窓はとても大きく、輸入生地など高級生地でカーテンを仕立てると、とーーってもお高いものになってしまいます。

ご予算あるお客様の場合も、つい、このような提案をしてしまうのは、私の悪い癖なのかもしれません。

が、大きな窓の場合、カーテンを開けている時に、カーテンが左右に「たまる」量が多すぎるのもイマイチなので、デザイン的にもスッキリして、価格もリーズナブルになるい方法だと思っています。

実際、海外では、カーテンは、「額縁」とする考えもあります。

カーテンは、生地選びではありません。

額縁として、どう美しく見せるかを考えられるといいですね!

額縁以外の実用カーテンとの合わせ技で、とても凝った、素敵な窓周りになります。

費用を抑える方法なのに、見た目にもよくて、一石二鳥です。

関連生地:
おしゃれなカーテンはどこで買う?|インテリアコーディネーターのススメ

飯沼朋子(建築士・インテリアデザイナー)
機能重視で美しく! ご新築、リノベーション、リフォーム、インテリアコーディネート等、住まいづくりにに役立つコンテンツを書いています。