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Roca London Gallery |ザハ・ハディド空間を体感する

こんにちは。デコール東京・飯沼でございます。

年明け早々、ドイツ・イギリスをめぐる6泊8日の旅に出かけました。

インテリア文化研究所(代表:本田榮二氏)主催のプロ向け欧州視察ツアーですが、イギリス部分の企画を担当、トレンディなスポットと歴史的に価値のある場所を織り交ぜました。

その中から、「トータルデザインの巨匠空間を体感する」というテーマで、3回に分けてお届けします。

トータルデザインの巨匠とは、建築+インテリアの両方を手がけたデザイナーたちのことで、今回のツアーで体感いただいたのは、ザハ・ハディド、ウィリアム・モリス、ロバート・アダムの3人です。

1)ザハ・ハディドはインテリアもすごい!ロカ社ショールーム
2)ウィリアム・モリスの世界に皆うっとり、スタンデンハウス
3)ロバートアダムの傑作に出会える、ケンウッドハウス

今回は、1)のザハ・ハディド編です。

ザハ・ハディドはインテリアもすごい! Roca社ショールーム

ROCA(ロカ)社は、バスタブやシャワー、洗面器、トイレ等の水まわり品を扱う、住宅設備機器のメーカーです。

そのロンドンのショールーム、ロカ ロンドンギャラリー(Roca London Gallery)は、曲線の女王、ザハ・ハディドのデザイン。

ザハ・ハディドは建築家として有名ですが、インテリアもザハ・ハディドそのものです。

逆に言うと、インテリアがザハでなければ、ザハ・ハディド建築の魅力は半分をはるかに下回ってしまうでしょう。

それにしても、ここまでとは・・・と足を踏み入れた途端に、皆さんびっくりされていました。

どこを切り取っても曲線だらけの不思議空間。

でも、ここに身をおいてもクラクラするなどということはなく、このデザインにどっぷり浸ることができます。

業界人のツアーですから、皆さん、曲線のデザインを どうつくり、どう施工しているのか興味津々で盛り上がりました。

例えば、床のタイルも曲線で、それぞれ違う形状です。

未来的というか宇宙的な感じもするこの空間、「水の動き」がコンセプトで、外観にもしっかりそのコンセプトが表現されています。

このロカ ロンドン ギャラリーでは、様々な展示会も行っていて、この時は、DRAWING ATTENTIONという 展示をしていました。

建築図面(!)として展示されていたものはこんな感じです。

建築家が理系というよりは芸術系であることがよくわかりますね。

最後に記念撮影。ツアーの皆さんと。

 

2020年の今年はオリンピックイヤー。

やはりザハ・ハディド氏のデザインを見てみたかったなーと思ってしまいます。

外観の模型は、メディアを通じてご覧になっている方も多いと思いますが、興味深いのは、むしろインテリアです。

でも、ザハ・ハディドの曲線を実現することは、やはり日本人には難しかったかもしれませんね。

 


(Wikipediaより)

ザハ・ハディド

1950年バグダット生まれ。 2016年没。
イギリスを拠点に活躍した建築家、インテリアデザイナー。
曲線の女王、アンビルド(実際に建設されない)の女王と言われる。

日本では、2020年オリンピックに向けた新国立競技場のコンペで選ばれたものの、景観を損ねる、建設費がかかりすぎる等の理由で白紙撤回されたことが記憶に新しい。

目次
飯沼朋子(建築士・インテリアデザイナー)
機能重視で美しく! ご新築、リノベーション、リフォーム、インテリアコーディネート等、住まいづくりにに役立つコンテンツを書いています。