上質リノベーション&インテリアコーディネート
メニュー
DECORホーム >> ブログ >> 英国流インテリアデザイン塾 >> 英国流インテリアデザインの真髄

英国流インテリアデザインの真髄

こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。

先日、雑誌『MODERNLIVING』(モダンリビング)の会員向けのオンラインイベントで、ロンドン在住のインテリアデザイナー、齊藤洋子さんが講演しました。

洋子さんは私が主催する「英国流インテリアデザイン塾」のロンドンスタッフとしても活躍してくれています。

洋子さんの口から改めて英国事情を聞くと、なんだか新鮮で、とてもいい内容でした。

今回は、その一部をシェアしたいと思います。

英国流インテリアデザインの真髄

「英国流インテリアデザイン塾」というと、
英国風のインテリアのつくり方
と勘違いされることがよくあるのですが、違います。

特定のインテリアスタイルではなく、「自分スタイル」であること。

洋子さんは、それを「多様性」と繰り返し表現していました。

その多様性とは、インテリアに限らず生き方そのもの。

共通の価値観があまり感じられず、「みんな違ってみんないい」という価値観の中で、
インテリアもまた、それぞれの価値観や好みでみんな違うのです。

当たり前のように感じられるかもしれませんが、やはり大きく違います。

インテリア雑誌を見ても、インスタを見ても、「〇〇スタイルのつくり方」というのが日本ではウケますが、
イギリスでは、「私はこうした」「私はここからインスピレーションを得た」「私はこれが好き」という記載がとても多いのです。

コンビニのようなところでもたくさん売っているインテリア雑誌の数々は、まさに個人の生き方をインテリアと共に楽しむようなもの。

インテリアは皆の共通の関心ごとです。

話を洋子さんに戻しますと、最近中古マンションを買ってリノベーションをしたというご自宅を初公開してくれました。

興味深かったのは、マンションを買うことにした時、同じマンションの方が、「ウチを見ていって」「ウチも見ていって」と誘ってくれたのだそうです。

まさにインテリアは皆の共通の話題なのですね。

完成したインテリアは、まさに洋子さんらしい、自然体で若々しく、リラックスできそうな素敵な空間でした。

個人的に驚いたのは、ダイニングチェア。

アンティークマーケットで買ったというその椅子は、塗装も剥げていて、とても古びたもの。

それを塗装し直して、生地を張り替えて、全く違う表情の素敵な椅子に仕上げていました。

イギリスは建物も古いですが、インテリア用品も古いものがたくさん流通しているのですよね。

そして、その椅子は少し赤みがかった色の塗装色だったので、キッチンも少し赤みを入れて、コーディネート。

ほんのりピンクに塗装されたキッチンは、お料理が楽しくなりそうな明るいキッチンでした。

こうして手をかけて、自分でプランして完成したリノベーションを通じての気づきとして、洋子さんは以下の3点にまとめていました。

1)インテリアだけでなく、暮らしに対し意識が高まる

2)手をかけることで愛着が増す我が家

3)自分なりの幸せを意識する瞬間が生まれる

素敵ですね。

そして、実はこれこそが私がクライアントワークで心がけていることや、「英国流インテリアデザイン塾」で伝えたいことだと改めて思いました。

幸せそうに笑顔で話す洋子さんを見て、日本でもそんな人をもっと増やしていきたいと思ったのでした。

 

さて、『MODERN LIVING』といえば、先月スタイリング・デザイン賞にノミネートされた美空間スタイリスト(講座卒業生)の山口恵実さんが、3名の最終ノミネートに残りました。

投票してくださった方、ありがとうございました。

関連記事:6年間で人はこうも成長する

6年間で人はこんなにも成長する!

この3名の中からゴールド・プライズが決まるのですが、その様子はオンライン配信され、3分間のプレゼンののち、再び視聴者の投票によって決められるそうです。

視聴・投票してくださる方は、こちらからご登録が必要です。
https://www.modernliving.jp/house-interior/house/a45079298/mlaward2023-2311/

ちなみに、今週美スタソサエティの集まりで山口さんのご自宅を訪問します。

美スタのセオリーに従ってリノベーションを説明してくださるとのこと、頼もしいです!

デコール東京よりお知らせ

◎リノベーション等、ご相談承ります。

大規模~小規模のリノベーションやインテリアコーディネートを承ります。

お手持ちのものを活かし、家具装飾品が入った最終形まで考えたデザインをご提案いたします。

 

◎【美スタビズ】体験&説明会を開催しています。

インテリアを仕事にしたい方向けの「美スタビズ」。

年明け価格改定いたします。今がお得です。

ご興味ある方は、ぜひ体験&説明会にいらしてください。
https://www.bista.jp/

 

◎美スタソサエティのご案内

「美空間スタイリスト講座」を終了した方が対象のオンラインコミュニティです。

今月は東京オフ会があります。

ご入会はこちら。
https://course.bista.jp/p/society

編集後記

先日まで、エル・デコデザインウィークやデザイナートなどがあり、東京はデザインイベントで盛り上がっていました。

クライアントに提案するための家具やファブリックを探しに行くついでに幾つかは見たのですが、もっとガッツリとイベントに参加できたらそれなりに楽しいのだろうなぁと思いました。

インテリアの仕事をしていていいと思うことは、仕事と学びと遊びの境界線がなくなること。

来年は(も?)、仕事につながる学びと遊びをたくさんしたいと思いました。

と、来年に思いを寄せる時期になりましたね。

街もホリデーシーズンの華やかな装いになってきました。

皆さんはどのような思いで過ごされているでしょうか。

急に寒くなってきましたので、風邪など召しませんようにお過ごしください。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

※この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。

メルマガのみで発信する内容もありますので、よかったら登録してくださいね。
メルマガのご登録はこちらからお願いいたします

飯沼朋子(建築士・インテリアデザイナー)
機能重視で美しく! ご新築、リノベーション、リフォーム、インテリアコーディネート等、住まいづくりにに役立つコンテンツを書いています。