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【朗報】日本は世界一壁紙が安い国!ウィリアム・モリスに注目。

こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。

7月15日になりました。

先日、7月6日にサンゲツより発売になった 「ウィリアム・モリス」 のコレクションが、業界内で物議を醸しています。

その理由は、ウィリアム・モリスの壁紙が、イギリス本国よりずっと安く販売されることになったからです。

ライセンス品とはいえ、 消費者の皆さんにとっては朗報ですね。

ウィリアム・モリスって誰だっけ?!という方もいらっしゃると思うので、モリスを簡単にご説明しつつ、話題のこの壁紙についてご紹介したいと思います。

【朗報】日本は世界一壁紙が安い国!ウィリアム・モリスに注目。

日本は壁紙が世界一安い国、と言っていいでしょう。

欧米では、ペンキ仕上げの方が安いです。

イギリス人のインテリアデザイナーは 「限られた予算なら、壁紙はあきらめましょう。」と言っていたりします。

海外の壁紙というのは、デザインも質感もよく、おしなべて高級品なのですね。

 

一方、日本は昭和40年代、日本独自の方法でペンキより安い壁紙を開発しました。

これは、すごいことです。

各メーカーが協力し、同じ価格設定にして、日本の壁を塗り壁から壁紙にすることに成功したのです。

 

そして今も!

その上代価格は変わらないままです。

品質はどんどん良くなっているのにもかかわらず、です。

1メーターあたり1000円の 「1000シリーズ」 というネーミングもよく、なかなか変えにくいのでしょう。

 

今回、サンゲツが発表したウィリアム・モリスの壁紙もこの価格帯で出ています。

輸入品ではなくライセンス品なのですが、とてもよくできています。

そして素材も規格も日本仕様で、普及しやすいようにつくられています。

結果として、イギリス本国よりずっと安いウィリアム・モリスの壁紙が誕生しました。

イギリス本国よりずっと多く売れることになるのでしょう。

デフレの象徴のような商材ですが、消費者にとってはありがたいことですよね。

 

実際、1000シリーズの壁紙の張り替えというのは、案外リーズナブルです。

モリスに限らず、これを機会に張り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

 

なお、今回発表されたウィリアム・モリスのシリーズには、1000シリーズのほか、より発色の良い方法で印刷した高価格帯の壁紙もあります。

 

ところで、ウィリアム・モリスって聞いたことあるけど誰だっけ?という方に向けて、簡単にご説明をしておきたいと思います。

 

1)1834年生まれ。イギリス人。

画家、詩人、マルクス主義者など多彩な顔を持つモリスですが、インテリアデザイナーとしてはとりわけ有名です。

 

2) 「モダンデザインの父」と呼ばれる

産業革命により、工場で大量生産された商品があふれるようになった頃、モリスは、手仕事の美しさや、暮らしの中の芸術にこだわります。

生活と芸術を一致させようというモリスの思想が「アーツ・アンド・クラフツ運動」で、各国に大きな影響を与えます。

 

3)「美しいと思わないものを家に置いてはならない」という言葉(哲学)が有名

モリスの信念は、「人生の細部を芸術の香りで満たす」こと。

日常の暮らしや身の周りのものを美しくすることで人生を豊かにするという思想は、雑多なモノにあふれた私たちの生活の反省を促すかのように、幾度となく引用されています。

 

4)デザインモチーフは、木々、草花、鳥、動物など自然界にあるもの

自然を愛し、いつも窓や庭から眺めていた花や木々、鳥や動物など自然をモチーフとしています。

 

※編集後記もご参照ください。

 

5) 落ち着きと華やかさを兼ね備えたデザインは秀逸で、日本の空間にも合わせやすい

モリス柄を見れば、「あぁ、見たことある」という方も多いと思いますが、モリスのデザインのよさを実感できるのは、実際に室内に貼った壁紙を見たり、吊ったカーテンを眺めたときです。

大胆でカラフルな色も空間にしっくりと馴染み、居心地のよいお部屋をつくります。

シックで落ち着いた日本の空間にもよくあいます。

 

以上簡単ですがウィリアム・モリスのご紹介でした。

 

なお、サンゲツから今回発刊されたウィリアム・モリス専用の見本帳では、壁紙のほかカーテンや床材なども出ています。

機会がありましたら、ぜひショールームなどで実物をご覧になってみてください。

見本帳は弊社でもご覧いただくことができます。

デジタルカタログはこのリンクからご覧いただけます。

 

デコール東京よりお知らせ

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壁紙の張り替えはもちろん、ワンランク上のインテリアアイテムなどもご紹介いたします。

 

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編集後記

ちょうどタイミングがいいのですが、先日イギリスに行った際、ウィリアム・モリスの別荘だった 「ケルムスコットマナー」に行ってきました。

モリスが 「地上の楽園」と表現した場所で、ここから多くのインスピレーションを得たと言われています。

季節がよく、色とりどりの花が咲き乱れていて、時間がゆっくりと流れているような感じがしました。

 

ブログで先にご紹介できればよかったのですが時間がなく、BIID(英国インテリアデザイン協会)の同志で、美スタソサエティの事務局もやってくれている齊藤洋子さんの記事をご紹介いたします。

ウィリアム・モリスの世界観もお分かりになると思うので、よかったらご覧になってみてください。
齊藤洋子さんの記事

 

暑い日が続きますが、ご自愛ください。

今号も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

※この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。

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飯沼朋子(建築士・インテリアデザイナー)
機能重視で美しく! ご新築、リノベーション、リフォーム、インテリアコーディネート等、住まいづくりにに役立つコンテンツを書いています。