インテリアデザイナー（あるいは建築家など）は、デザイン料（プラン料）という名目でフィーをいただくことが多いのですが、実際にはデザインにかけてる時間はそれほど多くありません。

現場にもよりますが、ここ最近の数件を振り返ってみますと、感覚的にはこのような感じです。

1）工務店や専門業者さんとのやりとり　50%
2）クライアントとのやりとり 30%
3）デザイン 20%

※1）2）は資料作成を含む

同業者は大体似たようなことを言っているので、大きく外れてはいないと思います。

3）のデザインが20%程度というのは、意外な感じがするでしょうか？

3）は得意なのであまり時間がかからない、あるいは時間をかけていてもそう感じない、というのもあります。

例えば、カーペットを選ぶとしましょう。

全体のイメージにあうものを、価格帯や素材などを考慮しながら、カタログやショールームで商品を選び、サンプルを取り寄せます。

これが3）のデザインに関する部分です。

クライアントに説明できるよう資料をつくるなどして、ご覧いただきます。

やりとりの中で、違うものをご用意した方がいい場合は、選び直します。

すぐに決まる場合、時間がかかる場合、ケースバイケースです。

コンセプトには合う材料をご提案したとしても、「なんとなく好きではない」ということもあるので、その場合は別の提案を考えます。

いずれにしても、クライアントと決めるのは、カーペットそのものだけです。

（インテリアデザイナーやコーディネーターが入らない場合には、クライアント自身がカタログの中から選ぶことになります。）

その後工事担当者とは、

・在庫確保や納期の確認
・カーペットの下に敷くアンダーフエルトの厚みについて
・仕上がりの高さについて（下地からやり直す場合）
・カーペットと他の材料の境目の位置、境目の材料（カーペットロック等）について
・カーペットの方向やつなぎ目について
・工期について

などなど、カーペットを敷くにあたっての全てのことがらについて、あれこれとやりとりをしていくことになります。

カーペットはまだやることが少ないですが、

建具（ドア）や造作するものの場合は、別途図面やスケッチ、施工指示書を書いたり、施工図を書いてもらってチェックしたり、やりとりが多くなります。

また、リノベーションは壊してみてわかることや、後から気づくことがよくあり、都度対応を協議します。

コストがかかる場合はクライアントに報告・相談しますが、事後報告になってしまう場合、また説明が難しいようなちょっとしたことの場合には、サービスしてもらうよう工務店にお願いすることもあります。

工事中は、現場から受ける報告も含めて、毎日のように工務店や職人さんとやりとりをしています。

というように、インテリアデザイナーというのは、デザインだけではなく、さまざまな調整役を担うことが多い職業です。

そう考えると、デザイナーと名乗るのは適切ではない気もしてきました。

リノベプランナーなどの方がわかりやすいかもしれませんね？！

一方、「デザインだけ」という仕事もあり、業務範囲も様々なので、わかりにくい職業かもしれません。

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もうすぐゴールデンウィークですね。

ご予定は決まりましたか？

私は沖縄行きの飛行機のチケットを取りました。

ほんの数日間とはいえ、久しぶりにゆっくりできるといいな、と思っています。

4月は新年度で環境が変わった方もいらっしゃるかと思います。

お疲れがでませんように、休める方は休んでくださいね。

それではまた。

今号も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。

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