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ドアノー展に行ってきました|芸術家 vs. 職業写真家

こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。

週末、渋谷の東急文化村で開催中のロベール・ドアノーの展覧会、「写真家ドアノー/音楽/パリ」に行ってきました。

ロベール・ドアノー(1912-1994)は、フランスの国民的写真家で、「パリ市庁舎前のキス」がとりわけ有名です。

今回の展覧会では、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材にした作品約200点が展示されていて、非常に見応えのあるものでした。

「見た人に物語の続きを想像してもらえるような写真が撮りたい」

という言葉がとても印象的でした。

最近は動画全盛ですが、わかりすぎちゃて・・・、写真の方が想像する楽しみがある、ということがありませんか?! モノクロ写真ですと、なおさらその傾向が強いと感じます。

 

ところで。

ロベール・ドアノーは、パリ郊外のジャンティイに生まれ、自動車メーカー「ルノー」のカメラマンを経て、フリーとして活動を開始しています。

職業写真家としてファッション誌などで多くの写真を発表しますが、国際的にも注目され、美術館で大きな展覧会が開かれるようになってもなお、「職業写真家」であることを貫きました。

マーケットに合わせて(注文に応じて)仕事をする職業人で、アーティスト・芸術家ではない、いう意味です。

それでも、写真家としての個性は発揮され、美術館で展覧会が開かれ、没後もこうして世界中で展覧会が行われている・・・

これはもう、社会の評価は芸術家ですよね。

 

なぜこんな話をしているのかというと・・・

私は絵を描くアーティストと関わることが多いのですが、芸術家なのか、職業画家なのかが話題になることがあります。

絵が売れないと仕事にすることができなくなりますから、ニーズに応えた絵を描くことも選択肢としてはあるのですが、自分の表現を発表することこそが画家たるもの・・・ と思う方も多いことでしょう。

1)芸術家として成功する人
2)ほかの仕事をしながらも芸術家として絵を描き続ける人
3)マーケットのニーズに合わせて「売れる絵」を描き、職業にする人

どれを選ぶかはその人の考え次第ですが、 3)を選んだとしても、ロベール・ドアノーのように、芸術家として扱われることがあると考えれば、もしかしたら、誰かにとってはいいヒントになるのかも、と思いました。

たくさん撮ること、たくさん描くことは、芸術家として成功する要因の一つでしょうから。

 

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飯沼朋子(建築士・インテリアデザイナー)
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