防災の日に考えるインテリア
こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。
9月になりました。
猛暑日を各地で更新している今年ですが、まだまだ日中は暑い日が続きそうですね。
さて、本日は関東大震災からちょうど100年の日に当たる、防災の日です。
防災に関連する記事やニュースはたくさん配信されると思いますが、インテリア寄りの視点のものはあまりないと思いますので、今回は「防災の日に考えるインテリア」と題してお届けしたいと思います。
防災を意識したインテリアデザインとは
首都直下型地震、南海トラフ地震等、被害が大きい地震が30年以内にくる確率は、70%程度と言われています。
生きている間に地震を経験することになるのだろうなぁ、と思っている方は多いと思いますが、防災の日には改めて考え直し、できていなかった対策をしたいものですね。
地震の際には、まず身の安全を守ることが大切です。
私が子供の頃は、「地震が来たら火を消して出入り口を確保」と言われていましたが、今はガスの火は自動で消えるように設計されていますので、その点はあまり心配する必要がありません。
とはいえ、火元を確認することと、出入り口の確保は必要です。
そして現代では、モノによる被害対策をしっかりと考えておく必要があります。
私たちは、以前よりもずっと多いモノに囲まれて暮らしていますし、実際、近年発生した地震では、家具などの転倒や落下、移動でケガをした方の数が、全体の30%~50%に達しているとして、東京消防庁では注意を呼びかけています。
阪神淡路大震災の時には、ピアノのような重量物でさえ、部屋を大きく移動したというニュースがありました。
この対策としては、床面に滑り止めをつけることと、できれば床の材料も見直してみましょう。
フローリングなど比較的「滑りやすい床」が多いのですが、カーペットなど「滑りにくい床」にできればより安心です。
一方、背の高い家具の場合は、床が滑らないと逆に倒れやすくなるということも考えられますので、注意が必要です。
背の高い家具は、突っ張り棒で固定するほか、金物で壁に固定できれば、より安心で見た目もすっきりします。(下地のある場所に固定します。)
これから新築やリノベ、模様替えをする方は、大容量の収納は壁に固定できるようにして、置き家具は背の低いものにとどめましょう。
そうすると腰から上の壁の部分があいてしまいますが、ここは飾るスペースとして取っておけば、インテリア性もグンと良くなります。
安全性を考慮したアートを飾ってもいいですし、ミラーなどを貼り付けてしまうのもいいでしょう。
また、表情のある壁の仕上げ材や柄物の壁紙にすれば、何も飾らなくても殺風景な感じがしません。
特にベッドルームは、ベッドとナイトテーブル以外の家具は置かず、素敵な壁紙やカーテン類で設えれば、簡単に安全でインテリア性の高い空間が出来上がります。
地震対策だらけでは少し淋しい部屋になりかねませんが、対策も考えつつ、目と心を楽しませる工夫を忘れないようにしたいものですね。
ガラス対策としては、ガラスフィルムを貼ることや、室内を靴で歩けるように靴を用意しておくことなどが挙げられますが、こういったことは多くの防災関連ニュースにもある通りです。
大きな話になってしまいますが、二次被害対策としては、断熱性能を上げておく、ということがいいでしょう。
この夏のような暑い時期や、東日本大震災のように寒い時に停電になってしまうと、冷暖房なしの室内で過ごさなくてはなりません。
断熱性の高い家に住むことは、普段の生活をグンと快適にしてくれますから、できる方はぜひ検討してみてください。
自家発電できる装置などもあったら安心ですね。
飲料水や非常食、トイレなどの対策についてはたくさんの情報がありますから、そういったものを参考にしながら、防災の日を機会に見直してみましょう。
最後に、対策をしておくことは大切ですが、大きな被害が出る災害が起きないことを心から祈ります。
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編集後記
夏休みが終わり、お昼ご飯づくりから解放されたーと思っているお母様方も多いことでしょう。
まだ暑い日が続くとはいえ、9月ともなると、新しい季節に入ったような気がいたしますね。
私も、会社の決算月が8月なので、今日から新しい期が始まりました。
第20期という節目の期で、気持ちを新たにしているところです。
地震、台風、富士山噴火など穏やかではないニュースを耳にすることも多いですが、だからこそ、1日1日を大切に前向きに過ごしたいものですね。
住まいも素敵に整えて、心豊かな毎日を過ごしていただきますように。
それではまた。
今号も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。
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