相見積りのメリットとデメリット

こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。
3月に入り、春の訪れをいよいよ感じる季節になりましたね。
とはいえ、ロシア軍によるウクライナ侵攻の件で、どんよりした気持ちになりますね。。。
ここ数か月、建材、内装材、副資材など値上がりのお知らせが次々来るのですが、この世界情勢では、益々上がることが懸念されます。
残念ながら、この春以降は少し工事費が上がってくることでしょう。
便乗値上げなどがないといいのですが・・・
そこで今回は、リフォーム・リノベーションの工事費に関連して、「相見積りのメリットとデメリット」というテーマでお届けいたします。
なお、この記事は、月1回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。
リフォーム・リノベーションの相見積りとは?
相見積り(あいみつもり、略してあいみつ) とは、複数の会社に見積りを依頼して比較検討することです。
どのような商品、サービスであれ、色々と比較してご自分にあったものを検討することは消費者として正しい行動ですね。
では、リフォーム・リノベーションの相見積りとはどのようなものでしょうか。
相見積りのメリット
相見積りのメリットのひとつは、様々な会社の特徴や対応を見ることができることでしょう。
これから膨大な量のことを決めていかなくてはなりません。
色々なことを相談しやすい相手か、うまく言葉にできないことをくみ取ってくれる相手か、プラスアルファの提案をしてくれる会社か、などそれぞれの会社の特徴がわかるでしょう。
もちろん、各社の見積り金額を見ることもできます。
その金額にはバラつきがあるかと思いますが、大体どのくらいの範囲なのかということはわかるでしょう。
相見積りのデメリット
相見積もりのデメリットとしては、多くの時間とエネルギーをかけなくてはいけないのに、よくわからない・・・ということがあるでしょう。
見積り内容を比較検討することは、慣れていない人にとっては、難しいかと思います。
大きな工事では、項目は多岐にわたり、数十ページの見積書となります。
しかも、会社によって項目や書き方は様々。
単純に比較検討できるようなものではありません。
そもそも、仕様をはっきりと決めなければ、相見積もり自体が意味のないものになってしまいます。
たとえば、キッチンを交換する場合。
A社は、なるべく安くしようと思い、リクシルの一番安いシリーズで見積もったとします。
B社は、リーズナブルながらも選択肢の多い、パナソニックの2番目に安いシリーズで見積もったとします。
そうすると、B社の方が高い見積りになってしまうのは当然ですね。
ですから、どのメーカーのどのシリーズ、さらに、引き出しなのか、扉なのか、面材のグレードや天板の素材など細かく指定して、まったく同じものを指定しないと、そもそも比較検討ができません。
仮にそのように指定ができたとしても、C社は、パナソニックは高いけれども、クリナップならば安くご提供できる・・・などあるかもしれません。
こうなると、苦労して見積りを取り寄せても何を判断材料とするべきか、よくわからなくなってしまいます。
かといって、詳細を決めることには時間がかかりますので、初期の見積り段階で指定することは難しいのが現実です。
また、キッチンは比較的わかりやすいですが、細かい建材まで検討して指定することは、一般の方にとっては、不可能といえるでしょう。
そういったことにこだわりなく、「とにかく安く」という場合のみ、相見積りが良い判断材料になるのかな、と思います。
デコール東京の場合
ではリフォーム会社として、デコール東京に相見積もりを頼むとどうなるのでしょうか。
残念ながら、相見積りはお受けしていません。
というか・・・デコール東京は工事会社ではありません。
デコール東京では、お客様が要望する工務店があれば、そちらで工事をすることが可能です。
上述の通り、仕様をきちんと決めないと正確な見積りはできないものですが、デコール東京は、その仕様決めのお手伝いをする設計デザインの会社です。
クライアントの好みを把握し、キッチンであれば、
「このキッチンがいいですよ。」
「こういう選択肢もありますよ。」
「キッチンは部分的にやることにして、こちらを優先してはいかがでしょう?」
など、ご予算の中で何がベストの選択かをご相談しながら考え、提案することが仕事です。
仕様を決めてから、各工務店に相見積りを依頼することも可能です。
ただ、工務店ごとに得意分野があるので、都内近郊の場合には、お付き合いのある信頼できる工事会社の中から、それぞれの工事内容にあった会社をご紹介することが実情です。
まとめ
相見積りのメリットは、各社の対応や提案内容を比較検討できること。
一方、見積り金額については、同じ仕様で依頼していない以上、比較検討することが難しい。
オーダーメイドのリノベーションは、提案力や相談しやすい相手かどうかを見極めることも大切。
デコール東京は、良き相談相手となれるよう、力を尽くしています。
編集後記
工事代金の見積りについてお伝えしましたが、一般的に、工事代金の妥当性については、わかりにくい部分があります。
信用第一。
そのため、「清く正しく美しく」を意識して行動するようにしています。
デコール東京は一度社名変更をしているのですが、以前は(株)インテグリティでした。
インテグリティとは、誠実、高潔、といった意味。
「清く正しく美しく」に通じるものがあり、行動指針を表すことができていて、社名変更の時には、ちょっとだけ残念に思いました。
でも、デコール東京はもっと気に入っています。
「デコール」とは室内装飾の意味ですし、「東京」がつくと、海外の展示会などで日本人だとすぐにわかっていただけるので便利なのです。
もう2年以上、海外の展示会にも行っていませんが・・・。
早く日常がもどりますように。
それではまた。
今号も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
