小さなキッチンを使いやすくする工夫|キッチンリフォーム事例と共に
こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。
9月になりました。
夏休み気分から一転、気持ちも新たになりますね。
私もひと区切り、昨日終わったリノベーションがあります。
そこで今号は、その一部をご紹介しつつ、「小さなキッチンを使いやすくする工夫」というテーマでお届けいたします。
なお、この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。
コンパクトキッチンには奥行きをプラス
私たち日本人は色々なお料理をつくりますが、キッチンに十分な広さが取れないことが少なくありません。
そうでなくても一般的なシステムキッチンは規格がだいたい決まっていて、奥行きが65センチ、シンクとガスの間が60センチ前後が多いです。
お料理をしている皆さん、これ、十分に使いやすいでしょうか。
まな板を置くスペース
ボールやバットを置くスペース
できたお料理をお皿に盛り付けるスペース
調理しているものを一旦片付けないと、盛り付けができない・・・そんな経験ありませんか?
台所には「台」が必要です。
「台」不足を感じている場合には、奥行きを余分にとれないか検討してみましょう。
少しでも奥行きを広げられると、グンと使いやすくなるはずです。
奥にボールやバットを置いても、手前のスペースに余裕ができるからです。
料理研究家の有元葉子さんも10センチ奥行きを大きくしたそうですよ。
デコール東京の直近の事例から
昨日終了した現場が、まさにコンパクトキッチンのリフォームでした。
中古マンションのリノベーション。
単身者用の間取りで、前に住んでいた方が男性だったこともあり、幅が150センチしかないキッチンでした。
両側に壁があったので、その壁を撤去し、スペースぎりぎりに大きくすることにしましたが、180センチが限界でした。
そこで、奥行きを20センチプラス。
この20センチの部分に、ボールやお鍋を置くことができます。
また、コーヒーや果物、あるいはよく使う食器などを置いておいてもいいでしょう。
調理台を55センチ広げるのと同じ面積分あります。
完成したキッチンをご覧になったお客様は、「奥行きをとることができて本当によかった」と大変喜んでくださいました。
システムキッチンとオーダーキッチンのいいとこ取り
今回は、リクシルのキッチンを採用しました。
なかなかのお手頃価格。
ですが、床ぎりぎりまで大容量の収納があります。
また、大きなシンクは2段のレーンと2種類のプレートを組み合わせることができ、その一部を調理台として使えたり、水切りカゴにもなったりととても機能的です。
一方で、規格のキッチンですから、奥行きを広げたりすることはできません。
また、キッチンパネルもお客様の気に入るものがありませんでした。
でも大丈夫。
メーカーのシステムキッチンにするからといって、そのメーカーのキッチンパネルを選ぶ必要はないのです。
他社のタイルやキッチンパネルを検討して、キッチンパネルの方を採用しました。
また、20センチ広げる奥行き部分は、大工工事。
その20センチ分の仕上げは、個性的な人工大理石を選びました。
また、壁(キッチンパネル)面には、ドイツのハーフェレのレールを1本。
お玉やお鍋、または鍋つかみなどを吊るすことができます。
手元灯もリクシルだと白っぽい光(昼白色)しかなかったのですが、他社の電球色を採用しています。
このように、システムキッチンの良さと、オーダーキッチンの楽しみと、両方を経験していただくことができ、とても喜んでいただくことができました。
オーダーキッチンという選択肢もある
コンパクトキッチンこそ、オーダーキッチンもお薦めです。
リクシルの場合は、大きく多機能なシンクを使いやすいキッチンとしていますが、一方で、小さなシンクにして大きめの食洗機を入れるという方法もあります。
海外に多い仕様ですね。
シンクが小さい分、調理台の幅を広くとれますから、こちらも使いやすいと思います。
ちょうどそれを実行する予定の別物件もあリますので、改めてご紹介したいと思います。
また、引き出しを浅くして多めに作るなど、色々な仕様にできることもオーダーキッチンのいいところです。
コンパクトなキッチンこそ、さまざまな工夫をしたいものですね。
デコール東京よりお知らせ
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編集後記
リノベーションの仕事をしながら、それを教える仕事もしています。
今号でご紹介したお客様は、場所が近かったこともあり、多めに通ってたくさん写真を撮ることができました。
講座でたっぷりとご紹介したいと思っていますので、美スタビズの受講生の皆様はどうぞ楽しみにしていてください。
さて、デコール東京は8月決算で、本日より第18期目がスタートします。
こうして続けていられるのも、お客様、取引先、また関係者の皆様のお陰です。
皆様に心より感謝申し上げます。
そして今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。