フランス・ロワール地方で感じた 空間の心地よさ
※この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。
こんにちは。 デコール東京・飯沼朋子です。
5月後半のデコール通信をお届けいたします。
私は今、
フランス・ロワール地方の滞在先で
この文章を書いています。
歴史的建造物を改装したホテルですが、
豪華なインテリアではなく
特別秀逸なデザインというわけでもありません。
でもとても居心地がいいのです。
その理由を考えてみましたので
皆さまのインテリアのヒントになれば幸いです。
フランス・ロワール地方で感じた 空間の心地よさ
石油由来のナフサ不足が
懸念されています。
住宅でもたくさん使われていますが、
目に見えない部分のほか、
日々目にしている
床壁天井の仕上げ材も
プラスチック系素材が使われています。
実は、歴史的建造物である
フランスのこのホテルも同様でした。
内装や設備は新しくなっており、
床はシート系のフローリングです。
シート系とは、
木目を印刷したもの(=シート)を
下地に貼った床材です。
でも、ここには、
日本の一般的な住宅にはない
心地よさがありました。
理由を3つ挙げてみたいと思います。
1つ目は、木の温もりが感じられること。
フローリングは木目のプリントでも、
椅子やテーブルには
しっかりと
木の質感があります。
2つ目は自然素材のファブリック。
綿や麻などの素材が
たっぷり使われています。
壁にも1面だけ
ファブリックが貼ってありました。
ベッドのヘッドボード、
クッションやスロー、
そしてカーテン。
柔らかな素材が
たっぷり使われていて、
音環境も静かです。
3つ目は、照明です。
控えめな全体照明と
テーブルランプなどの低い位置の光。
オンレジ色の電球色が
くつろぎ感を生み出しています。
実はこの3つは、
内装が仕上がったあとに
「あとから足しているもの」
がほとんどです。
ナフサ由来の製品は、
その経済的な理由から
使用せざるをえない状況もありますが
あとから足すもので
とても居心地のいい空間を
つくることができます。
ぜひ皆さまも 「足して」
居心地のいい空間を
つくってみてくださいね。
観葉植物やラグなども有効です。
ちなみに、壁は
壁紙ではなく塗装でした。
欧米では一般的な仕様ですが
マットな質感が
自然素材とよく調和し、
空間の心地よさを支えています。
壁紙を使う場合でも、
ビニル素材であっても
マットな質感を選ぶといいですね。
インテリアが主役の「見せる空間」ではなく、
人が主役の「居心地のいい空間」。
素材感を足したり、
光の陰影を足すことで
つくることができます。
デコール東京よりお知らせ
◎著書、韓国版が発売になりました
昨年発売した私の著書、
『イギリス人の部屋はなぜ素敵なのか』
韓国版が発売になりました。
本文でお伝えした
「足す」がテーマの一冊です。
まだお読みでない方はぜひご覧くださいね。
amazonはこちら
◎美スタインテリアデザイン塾
プロ養成コース、お席のご用意が可能です。
まずは説明会にお越しください。
https://www.bista.jp/bizlp/
◎リノベーション、ご新築時のインテリア承ります。
お待たせしてしまうこともございますので、
お早めにお問い合わせください。
編集後記
パリで滞在したホテルも
大変居心地がよく、
印象に残る滞在となりました。
インテリアの好みで
適当に選んだのですが、
あとから調べてみましたら、
ロンドンのデザインスタジオ
Michaelis Boydによるものでした。
https://www.michaelisboyd.com/
どうりで
いかにもフレンチクラシックではなく、
英国らしい落ち着きがあるわけです。
こちらも派手さはありませんが、
素材そのものや重なり方がよく、
現代的なデザインながら
とても心地よく過ごせる空間です。
画像はインスタなどにあげようと
思っていますので
よろしければご覧くださいね。
https://www.instagram.com/tomokoiinuma/
それではまた。
今号も最後までご覧いただき、
ありがとうございました。
※この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。
メルマガのみで発信する内容もありますので、よかったら登録してくださいね。
メルマガのご登録はこちらからお願いいたします





