ドイツ大使館で教わったカーテンのこと

こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。
3月になりました。
全国的にあたたかい陽気のようで
春を感じる月はじめです。
今月は、私の本が
いよいよ発売になります。
関連する話として、
ドイツ大使館での出来事をご紹介したいと思います。
ドイツ大使館で教わったカーテンのこと
『イギリス人の部屋は
なぜ物が多くても素敵なのか』
飛鳥新社さんより3月25日発売予定です。
前回のデコール通信でご案内したとき、
Amazonではまだ表紙もできていなくて
タイトルも(仮)になっていました。
今は、その表紙も差し替えられました。
よろしければ、ご予約お願いいたします。
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本というのは、
広く多くの人に読んでいただくため、
初心者にもわかりやすいことが大切です。
私もその前提で書いたつもりですが、
一部上級者編も混ざっています。
それは、
「一般の人でも知ってていい内容だ」
と思ったからですが、
編集段階で
削除されるだろうな、
とも思っていました。
カラー化が決まり、
イラストが多く入った分、
文章は大幅に削られることになったからです。
ところが意外なことに
「飾りカーテン」という
耳慣れない言葉の箇所が残りました。
編集者さんも
そのアイディアを
おもしろい、と思ってくださったようです。
飾りカーテンとは、
窓辺を素敵に演出するための
文字通り飾るだけのカーテンです。
窓の端に布地を伸びやかに吊り、
閉めることのないカーテン。
これなら布地を使う量が少ないので、
その分いい生地を使うこともできます。
詳しくは本にも書いたのですが、
ここでは本に書かなかった
エピソードをご紹介します。
古い話で恐縮ですが、
ドイツ大使館の大使公邸に
カーテンを納める仕事をしたことがあります。
2002年、日韓共同による
サッカーのワールドカップが
開催された時のことです。
韓国で試合をしていた
ドイツチームが勝ち進み、
決勝戦のため日本に来ることになりました。
ドイツ大使公邸では、
歓迎パーティーが計画されましたが、
大使公邸にはカーテンがなく、
急遽カーテンを仕立ててほしいと、
当時私が働いていた会社に
依頼がありました。
大使は、
カーテンの色柄というよりむしろ
「カーテンのつくり」について
とても熱心でした。
・このくらいのボリュームで
・まっすぐなラインになるように
・松というアートの額縁に見えるように
と、お庭の立派な松の枝をアートに見立て、
その額縁としてのカーテンを
リクエストされたのです。
「カーテンは額縁」
欧米では度々聞かれる言葉ですが、
まさにその通りの注文でした。
以来、私も「飾りカーテン」を
提案することが時々あります。
少しの量ならいい生地を使えるし、
差し色にしたい場合などにも
都合がいいです。
日本の場合には
目隠しも必要なので、
別途カジュアルな価格のもので
実際のカーテンも用意します。
ロールスクリーンなどにする場合もあります。
今度の本では、このような
日本では一般的でないことも
書いています。
インテリア初心者はもちろん、
中上級者の方も
手にとっていただけたら嬉しいです。
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どうぞよろしくお願いいたします。
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編集後記
快晴の雫石スキー場の様子が
時々ラインで送られてきます。
この週末は家族がスキーに行っているのです。
私は本に関する緊急のやりとりもあり
一人仕事をしています。
ほかの仕事も重なり、
引きこもっておりますが、
春になったら、
色々とアウトドアを楽しみたいです。
ところで雫石(岩手県)といえば、
大船渡の山火事が心配です。
一刻も早く鎮火となりますように
お祈りいたします。
それではまた。
今号も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
※この記事は、月2回のメルマガ「デコール通信」を編集したものです。
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