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クローズドキッチンを(セミ)オープンキッチンにするリフォームについて

こんにちは。デコール東京・飯沼でございます。

リノベーションセミナーの講師を担当してきました。

日本インテリアコーディネーター協会(icon)主催のセミナーで、全4回のうちの2回目。

今回は、

◆クローズドキッチンを対面式のキッチンへ

がテーマでした。

セミナーは、「某物件を皆でプランする」 という内容でしたが、

このブログでは弊社の事例を使って書いてみたいと思います。

クローズドキッチンを対面式キッチンにしたい場合

最近は、オープンキッチンや、セミオープンキッチンなど対面式のキッチンが人気があります。

・リビングダイニングにいる家族や来客と会話が弾む

・キッチンに立った時、LDが見える方が良い

などがその理由です。

現状がクローズドキッチンの場合、オープンキッチンやセミオープンキッチンにできるのかというと、難しいケースもあります。

1)熱源を移動する場合、排気ダクトの通り道を確保できるか

2)シンクを移動する場合、排水の通り道を確保できるか

などを検討する必要があり、これらがクリアーできれば、クローズドキッチンを対面式のキッチンに変えることができます。

何らかの条件つき、という場合もあります。

たとえば、

1)の場合、天井に梁(はり)のように下がる部分が出てきたり、 

2)の場合、床をあげたり

などです。

下記の事例では、熱源の場所は動かさず、シンクを反対側に持ってきてクローズドキッチンからセミオープンキッチンにしています。

キッチンリフォーム

ビフォーはこちら。

排水は、床下に配管スペースがあり、問題なく移動ができました。

排水の勾配は、1/50ですから、1Mにつき2㎝上がっていく計算になります。

これが床下でできるのが理想的です。

システムキッチン?!オーダーキッチン?!

システムキッチンか、オーダーキッチンか・・・ という言うことが多いようですが、

おそらく、

1)国産のキッチンメーカー
(パナソニック、TOTO、リクシル、クリナップなど)

2)オーダーキッチンメーカー
(キッチンハウス、クッチーナなど)

と言う選択肢のことを言っていることが多いと思います。

1)はメーカー仕様の中から 「選択」し、

2)は、ある程度自由です。

クッチーナ キッチン事例 
(クッチーナのキッチン)

1)は安くて、2)は高いというイメージがあるかもしれませんが、

1)の上位機種は結構な価格がしますので、一概にそうとも言えません。

それから、もう一つ、3番目の選択肢として、

3)造作家具屋さん、造作キッチン屋さん

と いうのもあります。

ショールームがなく一般の方向けではないのですが、オーダーキッチンの会社や設計事務所などは、この3)を使うことが多く、2)のオーダーキッチンのメーカーよりも、さらに自由度が高いです。

デコール東京では、お客様のこだわりや予算、ご要望、そして現場の状況によって、1) 2) 3) のどれをも提案する可能性があります。

部分的に材料を交換する場合などは、3)になり、3)は案外コスト安になる場合もあります。


(キッチンはそのまま、面材だけ変えたリフォーム)

キッチンパネル?! それともタイル?!

キッチンは、コンロまわりを不燃材にする必要があり、選択肢としては、キッチンパネルかタイルと言うのが一般的です。

最近は、メンテナンスが楽で、コスト安のキッチンパネルが主流ですが、

温かみがある、デザインが好き、などの理由でタイルも人気があります。

タイルの場合は、私たちにとっては少し手間がかかります。
(お客様にとっては楽しい部分です!)

例えば、キッチンパネルなら品番だけ指定すればいいものを、タイルの場合は、割付(わりつけ)を考え、お客様に提案したり、業者に作業指示を出したりしなくてはなりません。

また、タイルのサイズに合わせてほかのおさまりも考える必要があります。

上の図面の例で言えば、タイルはサイズがあるので、理想のカウンター高さにするためには、タイルのサイズありきでカウンターの厚みや、キッチンのワークトップの立ち上がりを調整しています。

電気工事について

キッチンリフォームのときに、検討したいのが、電気関係。

コンセントの位置や電気容量についてです。

IH200V、オーブン200V、食洗機100V(海外製品は200V)など、専用回路が必要な場合がありますし、

最近は、様々な調理家電もありますから、同時に使う家電の組み合わせなどを考えて、専用配線をしておくと安心です。

そして、もちろん、必要な場所に、必要なコンセント。

せっかくのキッチン工事、使い勝手がいいように電気工事についても十分に検討しましょう。

天井裏から壁をつたって電気配線するのが一般的ですが、天井裏から取れない場合などもありますから、その場合は露出にならないよう、工夫をする必要があります。

その他気をつけること

既存のキッチンを新しいものに変えるのと違い、シンクや熱源の移動を伴う工事の場合には、上述の通り、床面や天井面をいじる可能性が高く、内装材の変更も伴います。

オープンキッチンにする場合は、リビングとの一体感が必要ですから、思ったよりも広い範囲で内装をいじらなくてはいけないかもしれません。

また、この事例では、入り口入ってすぐにキッチンカウンターにならないよう、小壁をつくるために、リビングへのドアの位置も変えています。

さらに、クローズドキッチンからセミオープンキッチンにしたことで、目の前の景色が変わりますから、その景色が綺麗に見えるような工夫も必要です。

リノベーションビフォーアフター(キッチンafter)

飾り棚の部分、ビフォーはこちら。

リノベーションビフォーアフター(キッチンbefore)

このように、キッチンの周囲も工夫することにより、より良い結果を手に入れることができます。

ちなみに、この事例では、照明器具やソファなどは、お客様がもともと持っていたものです。 それにあわせて見た目のデザインを整えています。

リノベーションビフォーアフター(キッチンafter)

コストをかけずにクローズドキッチンをオープンキッチンにする方法

オープンキッチンは、キッチンとリビングダイニングの間に壁がないことで、開放感が得られるのが魅力です。

熱源やシンクの位置を変えると、それに絡む様々なことがコストにも関わってきます。

そこで、コストを抑えるには、熱源やシンクの位置を変えず、キッチンのみ交換すること。

あるいは、まだ使えるキッチンであれば、キッチンはそのまま、または見た目の面材のみ変えられれば、かなりコスト安になります。

オープンキッチンにするために、壁は取り払いますが、そこにカウンターを置きます。

下ごしらえや盛り付けなどの時には、ダイニング側を向くことができますし、ある程度奥行きも長さも取れるカウンターなら、下に大容量の収納スペースを取ることもできます。

ちょうど現在計画中の案件も、このパターンです。

クローズドキッチンをオープンキッチンへ 事例

(いただいた図面をトレースして書き込んでいるので、ラフな図面でごめんなさい。)

現状(ビフォー)はこちら。

クローズドキッチン ビフォー

この物件の場合は、全面改装ですが、キッチンについては、それほどコストがかかっていません。

デコール東京では、全体の予算の中から、どのようにするのが実用的に使いやすく見た目にも美しいのか、ベストなプランをご提案しています。

飯沼朋子(建築士・インテリアデザイナー)
機能重視で美しく! ご新築、リノベーション、リフォーム、インテリアコーディネート等、住まいづくりにに役立つコンテンツを書いています。