カーペットのくも現象(シェーディング)とは
こんにちは。 デコール東京・飯沼でございます。
今日は、少々マニアックな話を。
カーペットの「くも現象」について昨日話題になったので、ここにも書いておこうと思います。
くも現象とは、部分的に色が違って見える現象です。
水を大胆にこぼしてシミになってしまったような、こういったもの。ホテルなどで見たことありませんか?
(画像はサンゲツのウェブサイトからお借りしました)
この現象のことを、くも現象、あるいはシェーディングと言って、カーペットの欠点としてしばしば話題になります。
字のごとく、雲のようにも見える くも現象。
特に高級カーペットに出ることが多く、私も高級カーペットを提案する時には、ちらりと頭に浮かび、注意が必要です。
ただ、注意が必要と言っても、発生原因や予防方法がわからない、謎の現象なのです。
主にカットパイルで、密度の高い(=糸をたくさん使っている)高級カーペットで発生しやすい現象です。
(カーペットには、表面が丸いループ状になっているものと、そのループをカットしているカットパイルがあります。)
素材による違いはありませんが、色の濃い物、無地、光沢のあるものほど目立ちやすい傾向にあります。
何故このように見えるのかというと、パイルの向きが変わってしまった時に、光が、全体と異なる方向に反射するからです。
なんとなくおわかりになるでしょうか?!
カーペットを敷いて、2−3週間すると現れはじめ、時間とともに広がっていきます。
パイル向きを揃えれば、一時的にはなおるのですが、また発生します。
これは、カーペット業界では世界的に話題になっているのだそうですが、その原因や予防方法について、長年研究されていても解明されておらず、
くも現象が発生しないカーペットの製造法は見つかっていません。
つまり、避けようがなく、出てしまったらしょうがないのです。
こういうと、カーペットが嫌われそうですが、カーペットは、見た目にも機能的にも優れていて、オススメしたい仕上げ材です。
くも現象が出ないタイプのパイルの形状、目立たないタイプのカーペットというのもたくさんあります。
カーペットのメリットについては、改めて書いてみたいと思います。
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