カーテンの基礎知識「オーダーカーテンとは?」「既製品との違いは?」

「オーダーカーテンって何?」「既製カーテンとどう違う?」
オーダーカーテンとは、「好きな生地を選んで、ピッタリサイズでつくるカーテン」
既製カーテンとは、「決まったサイズで、あらかじめ縫製されているカーテン」
ごく簡単に言うと、このようになります。
ただし、「サイズが合わないからオーダーカーテン」というわけでもなく、「サイズがあうから既製カーテン」というわけでもありません。
オーダーカーテンはニトリのような価格重視型ショップの他に、様々にデザインを工夫できるフルオーダー型のオーダーカーテンもあります。
それぞれの違いを知り、空間と目的にあったカーテンを賢く選びましょう。
既製カーテンとは
既製カーテンの特徴:生地の量が少ない
既製カーテンの最大の特徴は、使う生地の量が少ないということです。
カーテンはフラットではなく、プリーツ(ヒダ)を作りますので、レールの長さとカーテンの巾が同じということはありません。
既製カーテンの場合は、通常、レールの 1.5倍の巾をとります。
オーダーカーテンは一般的には2倍とりますが、2倍くらいある方が、上から下までまっすぐの綺麗なヒダをつくることができます。
既製カーテンのメリットとデメリット
メリット1:価格が安い
既製カーテンは、使う生地の量が少ないので、価格も安くなります。
生地単価も低いものが使われています。
縫製の仕様も異なり、安く提供できるよう工夫されています。
メリット2:すぐ手に入る
縫製する時間(1〜2週間)を待つことなく、すぐに手に入れて、すぐに窓にかけることができます。
デメリット:美しさにかける
生地の量が少ないと、キレイなヒダをつくることができず、裾の方がだらしなく広がってしまいます。
結果、安っぽく見えてしまいます。
カーテンの存在感は大きいので、部屋全体のインテリアが安っぽく見えてしまう懸念があります。
オーダーカーテンとは
オーダーカーテンとは、好きな生地を選んで、ぴったりサイズでつくるカーテンのこと。
敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、ニトリやケユカ、またネットショップなど価格重視型のショップの出現で、とても手軽なものになりました。
ただし、価格重視型の販売店と、中高級品を扱う販売店では、オーダーカーテンの意味あいが大分違います。
価格重視型のオーダーカーテンとフルオーダー型のオーダーカーテン
ニトリやケユカ、ネットショップなど価格重視型のオーダーカーテンは、サイズ通りのカーテンを作ることをオーダーカーテンの定義とし、生地単価の低いものを揃えています。
一般的に、
1. 自分で窓のサイズを測ることを原則としている
2. ショップにある生地を選んでオーダーする
3. 「サイズを合わせること」のみをオーダーカーテンと定義する
4. 出来上がったカーテンは、宅配便などで配送される
これに対し、フルオーダー型のオーダーカーテンは、流通している国内外の様々な生地を取り寄せて縫製します。様々なデザインの相談にも応じてくれます。
一般的に、
1. 採寸をしてくれる。レールの取り付けもできる
2. いろいろなメーカーの生地を組み合わせることができる。輸入カーテンもある
3..サイズを合わせることのみならず、様々なデザインをオーダーできる
4. 出来上がったカーテンの取り付けも行う。万が一不具合があれば、縫製直しなどもしてくれる
フルオーダー型のショップとは、百貨店やインテリア専門店、カーテン専門店などがあります。
フルオーダー型のオーダーカーテンは、どこで買う?
フルオーダー型のオーダーカーテンは、インテリアデザイナーやインテリアコーディネーターに相談するのが、とってもオススメ!
百貨店や専門店に所属しているインテリアコーディネータもいますが、独立している人たちはより自由に様々な工夫をしてくれます。
例えば・・・
こちらの物件では、赤いカーテンは高価な輸入生地。
全面に使うと予算オーバーだし、真っ赤っかになってしまって、色もキツイ。
そこで、少しだけ飾りとして使い、開閉はブラインドにしています。
窓周りをおしゃれに、そして予算内におさめる工夫もしています。
(この物件は、デコール東京の実例です。)
まとめ
カーテンは、大別して3つ。
・既製カーテン
・価格重視型のオーダーカーテン
・フルオーダー型のカーテン
ワンランク上のインテリアを目指すなら、フルオーダー型のオーダーカーテンがオススメです。
リビングにはフルオーダー型、個室には価格重視型・・・と使いわけるのもいいですね。
